46,000人の北朝鮮海軍は、主として沿岸海軍である。北朝鮮海軍は、8個作戦司令部を有する東海艦隊と、5個作戦司令部を有する西海艦隊に組織される。東海艦隊は、羅津と元山に主要基地を有し、退潮洞に本部を置く。西海艦隊は、琵琶串と沙串里に主要基地を有し、南浦に本部を置く。数多くの小規模な海軍基地が、両岸に沿って位置する。艦隊は、地理的制限により相互支援がほとんど不可能なため、艦艇を交替することはない。北朝鮮海軍は、海兵隊も海軍航空隊も有さない。上陸作戦は、海軍要員に加え、特殊作戦部隊により実施される。
ほとんどの北朝鮮海軍の艦艇は、海岸から50海里以上で運用できないが、北朝鮮の領海を警備できる小型哨戒艇規模の艦艇である。海軍の数多くの両用戦用艦艇と小型潜水艇は、韓国に特殊作戦部隊を隠密裡に浸透させることを意図している。北朝鮮は又、海岸砲兵とミサイル基地を維持している。海岸防衛砲兵は、122-mm、130-mm、及び152-mmシステムを含む。地上設置海岸防衛ミサイルは、SSC-2Bサムレット、CSSC-2シルクワーム、及びCSSC-3シーアザッカーを含む。
北朝鮮海軍の能力のある兵器システムのほとんどは、SS-N-2Aスティックス対艦ミサイル(又はその中国版であるCSS-N-1スクラブブラッシュ)を装備した約43隻の誘導ミサイル哨戒艇である。小規模なため沿岸海域と静穏な海上に運用は制限されるが、沿岸に接近する連合軍司令部(CFC)の艦艇に迅速に対応できる能力を有する。北朝鮮海軍は、12隻のオサ-1誘導ミサイル哨戒艇、10隻のソジュと呼ばれるオサ-1の北朝鮮版、及び19隻のその他の高速攻撃ミサイル艇を有する。オサとソジュは、全て4機のCSS-N-1ミサイル発射機を装備する。ミサイルは、46 kmの最大射程を有し、レーダー又は赤外線誘導装置を搭載する。
北朝鮮海軍の大部分は、魚雷艇、哨戒艇、高速攻撃艇、及び小型上陸用舟艇を含む小型艦艇から成る。約200隻の魚雷艇のほぼ半数は、北朝鮮製である。ほとんどは、25-mmから37-mmの機関砲を装備する。北朝鮮は、少なくとも62隻のチャホ級火力支援哨戒艇を建造した。このユニークな艦艇は、地上部隊への射撃支援又は水上艦艇の攻撃のために、その甲板中央に多連装ロケット発射機を有する。
北朝鮮の攻撃型潜水艦は、4隻の旧ソ連製ウィスキー級、22隻の中国製ロメオ級、及び北朝鮮製のロメオ級潜水艦を含むものと見積もられる。1960年代に獲得されたウィスキーは、12発の魚雷又は 24基の機雷を搭載できる。1970年代初めに4隻のロメオが到着して間もなく、中国は、北朝鮮が自国のロメオ建造プログラムを開始するのを助けた。ロメオは、良く装備され、改良型ソナーを有し、14発の魚雷又は28基の機雷を搭載できる。
現在のところ、北朝鮮は、200隻以上の兵員上陸用舟艇を自主生産している。これは、旧ソ連のP-6魚雷艇の船体をベースにした約100隻のナムポ兵員上陸用舟艇を含む。ナムポは、40ノットの最大速度と28ノットで335海里の行動半径を有する。ナムポは、基本戦闘装備の30人の兵員を各々運搬し、限定的な上陸戦能力を提供する。CFCに対する強襲上陸は、恐らく小規模な、2から6隻のナムポ艇が加わる隠密上陸であろう。チャホ又はその他の海軍艦艇は、射撃支援を提供する。その他の上陸用舟艇は、3から4台の軽戦車を運搬できる8隻のハンテ中型上陸艦、及び約125隻のコンバン上陸用ホーバークラフトを含む。
北朝鮮は、確実な機雷戦能力を有する。海軍及び民間部門共に機雷を運搬できる数多くの小型水上艦艇が存在する。機雷は、強襲上陸に対する防御、戦略港湾の防御、及び地上部隊の海上側面の防護のために使用される。防御機雷原は、海岸観測チームとレーダーにより監視され、上手く配置された砲兵とミサイル中隊により支援される。これは、接近と掃海作戦を極めて危険なものとする。北朝鮮は、大量の旧式機雷、その有効性についての重大な歴史的経験、そして最も重要なのは、それを使用する意思を有している。
最終更新日:2003/05/21
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